ここのところ、スイスフランが非常に強い展開が続いていましたが、本日も特にCHF高でドルスイスは1.05台までドル売り、スイスフラン買いが進んでいます。本日の値動きの背景には、イスラエルによるガザ地区への空爆が地政学リスクとして材料視されており、しばらく意識されていた無かった「有事のCHF買い」が進んだようです。パレスチナに限らず、米国対イラン・アフガンなどの対立構図は緊張感を増しつつありますし、これまで好景...
本日の値動きの背景には、イスラエルによるガザ地区への空爆が地政学リスクとして材料視されており、しばらく意識されていた無かった「有事のCHF買い」が進んだようです。
パレスチナに限らず、米国対イラン・アフガンなどの対立構図は緊張感を増しつつありますし、これまで好景気で目を瞑られていた地政学リスクが、再び意識されるようになる可能性は高いです。
これについては日本も他人事ではなく、米国が来年・アフガン増派となれば軍事的・金銭的支援を強制されることは目に見えていますし、この緊張下に引きずり込まれるでしょう。
また、体調不安が噂される北朝鮮の金正日体制が崩壊した場合は、すんなり世襲による国家支配が続くとは考えにくいため、一気に極東の緊張感が高まるかもしれません。
何より100年に1度の不況となれば、戦争により不況を打開しようとする動きが強まる可能性があります。戦争に突入すると兵士として雇用も生まれますし、軍需産業に莫大な資金が投入されますので、半ば無理やり需要が喚起されます。
ここで生み出される需要が一過性に終わるのかどうかは状況次第ですが、実際に世界恐慌(1929~)に終止符を打ったのは第二次世界大戦に他なりませんし、戦後の日本経済を救ったのは朝鮮戦争による特需、ブラックマンデー(1987)後の米国景気浮揚は湾岸戦争によってもたらされています。
あのベトナム戦争ですら、ボーイングやロッキードといった航空機会社に莫大な利益をもたらすのに一役買っています。
オバマ次期大統領がどのような選択をするかはわかりませんが、これまでのアメリカの選択は全く「Change」することなく「War」だったわけです。
21世紀型の需要喚起策を模索してもらいたいところですが、自国ご都合主義のアメリカが一朝一夕に変わるはずないと思うんですよね・・・
となると、来年もCHFは堅調でしょうか。また中東の地政学リスクが高まれば、原油安も回復するかもしれませんね。
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ポンド円、とうとう129円台つけてましたね・・・
これで達成感でも出てくれて、底打ちを期待したいところですが^^;
下げてほしくないドルとポンド!
そして下げてほしいユーロ!
みごと反対にうごいちゃってます。
あーあ。
でも、私もたえますけどね。