最近、FXとの関わりとしては、専らその日限りの超短期売買ばかりになっています。
従って、スプレッドや約定時のスベる・スベらないが私にとって非常に重要なんですが、ドル円のスプレッド1銭以下をうたう業者は、ほぼ全業者スベります。
ポジションを取るときに1銭スベって、決済するときにも1銭スベって。
元々のスプレッド1銭と合わせたら実質3銭じゃないか~!、なんてこともしばしば。
指値・逆指値していても、指値どおりの値で約定する方が少ないんじゃないか?と思いたくなるぐらい、兎に角ツルっつる滑るのです。
中長期ポジションを持っていた頃は、別に1銭ぐらいすべろうが何も感じなかったのですが、利益の求め方によって感じ方も大きく変わるものですね。
そのスベるFXの代表格と思うのが、FONOX(現EMCOM CONSULTING)系システムです。
ただ、今回書くのはFONOXではなくその親会社のEMCOM HD。
というのは、最近EMCOM HDから頻繁にIR発表されているので、ちょっとネタにしたくなっただけですけど。
EMCOM HDは前身がジャレコというゲームソフト開発会社です。
それが紆余曲折ある中で創業のゲーム事業を捨て、一方でパンタ・レイ証券(みんF)やEMCOM株式会社(旧Livedoorグループ)を買収し、現在のFX事業を主力とする持株会社になっています。
そして、最近のIR集というのが以下の通り。
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平成21年12月期2Q業績予想の修正(上方修正) これは良い。但し、売上・営業利益は未達。
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返済状況に関するお知らせ MSCBの繰上償還請求に応えるキャッシュがないので、
返済残額約43億円について年利15%を支払うことで、
返済期限延長を図るということかな?
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代表取締役及び取締役の異動に関するお知らせ これは、旧Livedoor勢力やパンタ・レイ勢力を一掃するということでしょうか。
辞任する羽田 寛氏は旧Livedoor、川島 亮太郎氏は旧パンタ・レイ証券です。
代わって社長に就任するのが徐 躍平氏。
この人、EMCOM HDの第3位大株主で、同社の取締役。
ただ、Livedoor中国進出時の、現地総経理という経歴も持っている人。
ということはLivedoor勢力を外すというよりは、日本人勢力を外すってこと?
確かに、資本は韓国・中国系で固められていますけど・・・
辞任理由は、債権者の要請ということらしいです。
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第三者割当増資に伴う子会社の異動に関するお知らせ これにより、EMCOM TRADEは有限会社ジェイアンドアールが65.6%の
株式を保有することになり、EMCOM HDの持分法適用関連会社となります。
このジェイアンドアールの金丸 多賀氏は、トレイダーズHDの大株主。
何か、業界のつながりが垣間見えますね。
EMCOMとしては、キャッシュを調達するための策の一つなんでしょうか。
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「合併等による実質的存続性の喪失」に係る猶予期間入りに関するお知らせ 最後はコレ。
JASDAQは一連の買収劇や商号変更、代表取締役の異動において、
EMCOM HDがが実質的な存続会社でないと認められるとしたわけです。
これより3年間は猶予期間となり、改めて基準審査に適合したら上場維持、
ダメなら上場廃止となります。
これらが、約10日の間に次から次へと発表されたわけです。
常識的には、「ちょっとやばいな・・・」って思いますよね。
私の場合、JNSの一件で業者リスクを痛感しておりますので、こうした業者には近づかないようにしていますが、付き合うとしたら資金や投資期間を限定して、何時なにがあってもいいように準備しておいた方がいいと思います。
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当時のポンコツシステムを客に使わせる姿勢が気にいらないなの現状が仮に最高システムになっていても使用する気になりませんね。