今月の為替相場はあまりに強烈で、後日思い返した時に記憶に残る相場になると思い、記録に残すことにしました。まず、今現在の感覚的なものとしては、リーマンショック後のクロス円暴落相場に感じた「恐怖感」に近いものがあります。ただ決定的に違うのは、当時は「積み上がった円キャリートレードの巻き戻しが進み、退場すべき金融機関が退場したら、いずれ落ち着くだろう」という意識がどこかにありました。だから、「株や外貨を...
今月の為替相場はあまりに強烈で、
後日思い返した時に記憶に残る相場になると思い、記録に残すことにしました。
まず、今現在の感覚的なものとしては、
リーマンショック後のクロス円暴落相場に感じた「恐怖感」に近いものがあります。
ただ決定的に違うのは、
当時は「積み上がった円キャリートレードの巻き戻しが進み、
退場すべき金融機関が退場したら、いずれ落ち着くだろう」
という意識がどこかにありました。だから、
「株や外貨を現物で少しずつ買っていれば、いずれは騰がるだろう」
と思い、実際そんな行動をしていましたように思います。
今回はというと、ギリシャの財政危機がリスク回避の主要因ですから、
行き着く先は、ギリシャのデフォルトしかありません。
報道されている内容を鵜呑みにするなら、
他のPIIGS(スペイン・ポルトガル・アイルランドなど)も危機に瀕しており、
これら先進国の国家破綻が現実のものになったときに、
果たして市場がどのような様相を呈するのか、全く想像できません。
そういった意味で、リーマンショック時とは異質の恐怖感があります。
短期の値幅取りに徹して、
機動的な動きが出来ればこんなボロ儲け相場はないんでしょうけど、
少なくとも私にそのような資質はありませんし、
残念ながら、この機会を生かして上手く資産を増やすことは出来ていません。
根底にある「いずれ『円』は暴落する」という意識も、
こんな相場では非常に邪魔です。
それでも、上記の「近未来の円下落(暴落)」は、
私の投資における柱でもあり、これを崩す気は今のところありません。
ギリシャの公的債務残高は、
2970億ユーロ(約33.3兆円、対GDP比は113.4%)と言われます。
PIIGSの中で最も公的債務残高の多いイタリアでも、
1兆8000億ユーロ(約202兆円、対GDP比は115.8%)だそうです。
これに対して日本は、
882.9兆円の公的債務残高を抱えており、対GDP比では218.6%になります。
発行する国債をほぼ全て国内で消化しているとはいえ、
これを支える国民資産は有限です。
裏を返せば、国内以外に買い手は殆どいないわけで、
国民資産の余力が尽きたとき、円の命運も尽きる気がします。
ならば、この債務が返済できれば・・・ということになりますが、
公務員の給与削減にすら手をつけられない政権下にあって、
この債務を返済できるとは到底思えません。
PIIGSが片付けば、次に目を向けられるのは恐らく日本であるはずです。
今行われている仕分け作業も、無意味ではありません。
しかし、あれは「ムダ」の氷山の一角です。
日本の税収は約40兆円。
これに対して、国+地方の公務員総人件費は約30兆円です。
こんなアホな国はありません。
パフォーマンスはいいから、公務員の人件費を2割カットしろと言いたい。
どうみてもテレビ映りが胡散臭い河村たかしも、
名古屋市職員総人件費の1割削減をほぼ達成しようとする点は、やるなと思う。
また、今回のリスク回避動向の一因には、
韓国の哨戒船沈没に関わる北朝鮮の関与報道と、
実施が予定される制裁に対して、北朝鮮側声明の戦争をちらつかせる強硬姿勢が、
地政学リスクとして考慮されているようです。
昨日は、何故かこれに対する避難行動として「円」が買われたようですが、
本来この問題では、日本はリスクとして意識される側にあるはずです。
何しろ、国の首相が「沖縄・米海兵隊の抑止力」を理解していないほどの、
危機管理の乏しい国です。本当に有事の際には、ひとたまりも無いでしょう。
日本円が「安全」だとは、ちゃんちゃら可笑しい。
といったことを含めて色々勘案した結果、
とった行動は前回の危機時と同じで、外貨の現物買いと株を少々仕込んだ程度。
こんな時、FXはダメ。余力の限りナンピンしてしまう。
2万ぐらい入れてたお遊び口座は破綻しました。
「売」のボタンが押せれば、それだけでいいんですけどね・・・
これほど難しいことはないです。

後日思い返した時に記憶に残る相場になると思い、記録に残すことにしました。
まず、今現在の感覚的なものとしては、
リーマンショック後のクロス円暴落相場に感じた「恐怖感」に近いものがあります。
ただ決定的に違うのは、
当時は「積み上がった円キャリートレードの巻き戻しが進み、
退場すべき金融機関が退場したら、いずれ落ち着くだろう」
という意識がどこかにありました。だから、
「株や外貨を現物で少しずつ買っていれば、いずれは騰がるだろう」
と思い、実際そんな行動をしていましたように思います。
今回はというと、ギリシャの財政危機がリスク回避の主要因ですから、
行き着く先は、ギリシャのデフォルトしかありません。
報道されている内容を鵜呑みにするなら、
他のPIIGS(スペイン・ポルトガル・アイルランドなど)も危機に瀕しており、
これら先進国の国家破綻が現実のものになったときに、
果たして市場がどのような様相を呈するのか、全く想像できません。
そういった意味で、リーマンショック時とは異質の恐怖感があります。
短期の値幅取りに徹して、
機動的な動きが出来ればこんなボロ儲け相場はないんでしょうけど、
少なくとも私にそのような資質はありませんし、
残念ながら、この機会を生かして上手く資産を増やすことは出来ていません。
根底にある「いずれ『円』は暴落する」という意識も、
こんな相場では非常に邪魔です。
それでも、上記の「近未来の円下落(暴落)」は、
私の投資における柱でもあり、これを崩す気は今のところありません。
ギリシャの公的債務残高は、
2970億ユーロ(約33.3兆円、対GDP比は113.4%)と言われます。
PIIGSの中で最も公的債務残高の多いイタリアでも、
1兆8000億ユーロ(約202兆円、対GDP比は115.8%)だそうです。
これに対して日本は、
882.9兆円の公的債務残高を抱えており、対GDP比では218.6%になります。
発行する国債をほぼ全て国内で消化しているとはいえ、
これを支える国民資産は有限です。
裏を返せば、国内以外に買い手は殆どいないわけで、
国民資産の余力が尽きたとき、円の命運も尽きる気がします。
ならば、この債務が返済できれば・・・ということになりますが、
公務員の給与削減にすら手をつけられない政権下にあって、
この債務を返済できるとは到底思えません。
PIIGSが片付けば、次に目を向けられるのは恐らく日本であるはずです。
今行われている仕分け作業も、無意味ではありません。
しかし、あれは「ムダ」の氷山の一角です。
日本の税収は約40兆円。
これに対して、国+地方の公務員総人件費は約30兆円です。
こんなアホな国はありません。
パフォーマンスはいいから、公務員の人件費を2割カットしろと言いたい。
どうみてもテレビ映りが胡散臭い河村たかしも、
名古屋市職員総人件費の1割削減をほぼ達成しようとする点は、やるなと思う。
また、今回のリスク回避動向の一因には、
韓国の哨戒船沈没に関わる北朝鮮の関与報道と、
実施が予定される制裁に対して、北朝鮮側声明の戦争をちらつかせる強硬姿勢が、
地政学リスクとして考慮されているようです。
昨日は、何故かこれに対する避難行動として「円」が買われたようですが、
本来この問題では、日本はリスクとして意識される側にあるはずです。
何しろ、国の首相が「沖縄・米海兵隊の抑止力」を理解していないほどの、
危機管理の乏しい国です。本当に有事の際には、ひとたまりも無いでしょう。
日本円が「安全」だとは、ちゃんちゃら可笑しい。
といったことを含めて色々勘案した結果、
とった行動は前回の危機時と同じで、外貨の現物買いと株を少々仕込んだ程度。
こんな時、FXはダメ。余力の限りナンピンしてしまう。
2万ぐらい入れてたお遊び口座は破綻しました。
「売」のボタンが押せれば、それだけでいいんですけどね・・・
これほど難しいことはないです。


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* by flowerpark
>masaruさん
プライベートが多忙なため、
返事が遅くなってすいません。
首相が菅直人に代わって
民主党も現実路線を意識しているようですが、
所詮、公務員労組が支持母体である限り、
大きな改革は不可能だと思っています。
確かに、鳩亀よりはまだ「マシ」かもしれませんね。
プライベートが多忙なため、
返事が遅くなってすいません。
首相が菅直人に代わって
民主党も現実路線を意識しているようですが、
所詮、公務員労組が支持母体である限り、
大きな改革は不可能だと思っています。
確かに、鳩亀よりはまだ「マシ」かもしれませんね。
まあ、鳩亀に比べてですが...。