金融先物取引業協会のHPで確認することができる、
FXのロスカット未収金発生口座数(月次)を見ると、
3月の1ドル76円台を付ける瞬間的な超円高で、
未収金が過去最大になったそうです(約16億9459万円)。
ここでの未収金とは、
「強制ロスカット損失額 - 個人の預入証拠金」を指しますが、
つまるところ、証拠金不足をFX業者が立替えている金額のこと。
それまでのドル円の過去最安値79.75円を割るとは思っておらず、
それを想定したポジション建てが如何に多いかということと、
NY時間とTOKYO時間の合間の薄商い時間帯を狙ったストップ狩りが
見事にハマった結果が、よく数値に表れています。
79.75円を割るだけならまだしも、そこから3円以上円高が進んだわけですから、
普通はロスカットですね。
問題は相場変動が急すぎるため、ロスカットが直ぐに発動しなかっただろうこと。
そして、想定外の損失を発生させただろうことにあります。
例えば、(今はどうなってるか知りませんが)昔のヒロセ通商のLionFXのように、
ロスカット判定が、1分~2分に1回といったような、ふざけた屑システムですと、
予期しない損失を被ることになりますので、利用システムは非常に重要です。
また、そうしたクソシステムですと、結果的にFX業者側の未収金もかさむ訳で、
業者そのものの資金繰りに「直ちに」影響するため、
最悪の場合、FX業者が吹っ飛んで取引自体に被害を被ることになり兼ねませんので、
自己資本比率など業者の体力とシステムの良し悪しの両方が必要になります。
こうした業者自身の未収金による経営悪化のいい例として、
ひまわり証券による先物・オプション取引から撤退がありますし、
これはまさに3月17日の超円高に起因するものです。
(FX以外のシステムの良し悪しは知りませんけど)
今夏には、レバレッジ25倍規制も待っていますし、FX業者の淘汰はさらに進みます。
資本力のない業者は消えていくでしょうし、行政処分を受けるような怪しい業者とも、
付き合うべきではありません。
そうした業者を一時とは言え利用して、痛い目を見てきた者の経験談として、
まともな業者と付き合うことをお奨めします。
トラブルがあっても個人の立場は非常に弱く、殆どの場合は泣き寝入りするしかありませんので。


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最終更新日 : -0001-11-30
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2012/11/20 03:33